ベテランの貫禄

Blood Oath

Blood Oath

最近は本当にブルデスばっかり聞いてる黒子です。中でも特にヘビロテなのがこれ。ニューヨーク出身の老舗デスメタルバンドであるSUFFOCATIONの6thです。

大好きなDEVOURMENTやDISGORGE(US)などがこぞって彼らからの影響を口にしていたので、いずれは聞かねばと思っていたので、現時点での最新作である本作を買ってみました。

最近聞いたブルデスの中では一番よいと感じました。まず音質がいい。各パートの分離がはっきりしているし、音が全体的に太めで迫力は十分。

ブルデスにありがちなブラストビートによる爆走一辺倒ではなく、どちらかと言うとミッド・スローパートが多めなのですが、要所要所で叩きこまれるブラストの速さと正確さには恐れ入ります。弾力あるブリブリいってるベースも耳をつく。爆走パートが減ったということに不満を感じた人もいるようですが、個人的にはこっちの方が邪気が溢れる感じでいいと思う。

テクニカルかつズンズンいうリフを刻むツインギターもよい。怪しい雰囲気のソロを入れてくるのもポイント高いです。

なんというかジャケットまんまの音。謎の暗黒教団の儀式的な邪気が漂う感じというか。このへんは最近の連中には出せない味でしょう。やはりデスメタル黎明期からやってる人達は一味も二味も違う。