神々に忌み嫌われし者たち

Those Whom the Gods Detest

Those Whom the Gods Detest

久々に盤の紹介などを。好きデス・ブルデスな黒子です。


エジプティック・ブルータル・デスメタルとしてすっかり有名なNILEの6thアルバム。

ナイルは一時期聞き過ぎて飽きちゃって音源を手放してしまってたのだけれど、最近また聞きたくなったので購入。個人的には4thあたりから大分マンネリ化してきたなぁとか思ってたので、発売当初はユニオンで見かけてもスルーしてたのね。

肝心の中身はと言うと、歴代のアルバムの中でも一番というくらいに激しい仕上がりです。ドラムもかつてないほど飛ばす飛ばす。容赦ないブラスト・ツーバス連射に圧倒されます。

リフも相変わらず高速かつテクニカル。ちょっとネタ切れしてきた感は否めないですが、まぁ及第点でしょう。

個人的に嬉しかったのが前作では控えめだったウルトラ・ロウ・グロウルヴォイスが多めなこと。まるでピラミッドの奥深くから響いてくる死霊の咆哮のやうで非常によい。

三曲目までは中東風メロディが少し少なめなようにも感じましたが、四曲目であるタイトル・トラックからいつも通りのナイル・ワールドが展開されるので安心です。アルバム前半の曲もかなり飛ばしてますが、後半はさらに飛ばしてきます。

全体として見てみれば十分に聴きごたえのある傑作だと思います。「ナイル、最近だらしねぇな」と思ってた人もマンネリと切り捨てずに聞いてみることをオススメします。